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英検®2級は高校卒業程度の英語力の証明となり、高校生が合格すると、大学入試で様々な優遇措置を受けることができます。国立大学を含む多くの大学が、推薦入試やAO入試で加点するなどの優遇制度を設けています。一般入試でも、英語の試験科目が免除になり満点と同じ扱いになるという学校もあります。
大学生や社会人が受験しても十分にメリットはあります。というのは、大学卒業時に2級相当の英語力を持たない学生が数多くいるからです。また、海外留学をする場合、2級に合格していれば、海外の大学で学べる基礎英語力があることの証明となります。交換留学の選考でも有利になる場合があります。
もちろん、就職活動でも有利です。履歴書で評価され、会社で使う一般的な英語力の証明にもなります。
英検®2級合格には3,800語~5,100語の暗記が必要です。市販されている単語集を使うと効率良く学習できます。無料の音声ダウンロードのアプリもありますので、必ず音声も一緒に確認するようにしましょう。例文を聞きながら、シャドーイングの練習もすれば、より定着しやすくなりますし、スピーキングの練習にもなります。
それと同時に繰り返し書いて覚えましょう。記憶により残りやすくなりますし、正しいスペリングが身につくので、ライティングにも役立ちます。
こうした単語集は一度や二度目を通すだけでなく、何度も繰り返し取り組みましょう。
英語表現 | 意味 |
---|---|
contain | 含む |
recognize | 認識する |
emphasize | 強調する |
maintain | 維持する |
interfere | 干渉する |
concentrate on | 心を集中する |
emergency | 緊急事態 |
atmosphere | 雰囲気 |
effective | 効果のある |
artificial | 人工の |
2級は「高校卒業程度」とされており、社会の中で使われる英語が出題されます。個人取引や、企業活動に関する話題が増え始めます。
英語表現 | 意味 |
---|---|
income | 収入 |
budget | 予算 |
payment | 支払 |
purchase | 購入 |
industry | 産業 |
manufacture | 製造する |
occupation | 職業 |
consumption | 消費 |
contract | 契約 |
insurance | 保険 |
document | 文書 |
participant | 参加者 |
consumer | 消費者 |
make a profit | もうけが出る |
lower the price | 価格を下げる |
receive a discount | 値引きを受ける |
spend a lot of money on advertising | 多くの広告費を使う |
candidate | 候補者 |
human resources | 人事 |
job applicant | 求職者 |
supportive coworker | 協力的な同僚 |
participate in a job-training program | 職業訓練プログラムに参加する |
earn extra income | 臨時収入を稼ぐ |
学校や職場など社会の中で個人が果たす役割や責任を表す単語も必須と言えます。仕事内容や、規則、約束事を詳しく説明するときに使う表現を増やしておきましょう。
英語表現 | 意味 |
---|---|
organize a meeting | 会議を主催する |
set up an appointment | 面会を設定する |
pick up one’s client at the airport | 顧客を空港で出迎える |
write down one’s name and phone number at the security desk |
警備デスクで名前と 話番号を記入する |
represent one’s school in a national science contest |
全国科学コンテストで 自分の学校の代表となる |
there’s no guarantee that you’ll pass the final exam |
あなたが期末試験に 合格する保証はない |
violate a rule | 規則を破る |
impose a new tax | 新しい税を課す |
meet strict requirements | 厳しい基準を満たす |
社会問題や人類の課題がトピックになることが多いので、経済発展、貧困の拡大、エネルギー、環境などに関する語句を使えるようにしておく必要があります。現代の英語を吸収するためには、英字新聞のジャパンタイムズ社が運営しているThe Japan Times Alphaの会員になって記事を読むのもいいでしょう。
英語表現 | 意味 |
---|---|
charge electric cars | 電気自動車を充電する |
suffers from poverty | 貧困に苦しむ |
rapid economic growth | 急速な経済の発展 |
harmful to the environment | 環境に有害な |
cause many environmental problems | 多くの環境問題を引き起こす |
protect the environment | 環境を保護する |
become more aware of environmental issues | 環境問題をもっと意識する |
make efforts to reduce damage to the environment |
環境へのダメージを 減らす努力をする |
make the environment better | 環境を良くする |
improve the environment | 環境を改善する |
dramatic climate change | 劇的な気候変動 |
reduce food waste | 食品の無駄を削減する |
be recycled in an environmentally friendly way |
環境に優しい方法で リサイクルされる |
2級では言葉のやり取りに関する動詞が毎回出題されます。準2級にもその傾向はありますが、より高度なコミュニケーションに欠かせない豊富な語彙が必要になります。
英語表現 | 意味 |
---|---|
encourage | 励ます |
mention | 話に出す |
complain | 不平を言う |
conclude | 結論を下す |
inform | 伝える |
define | 定義する |
describe | どのようなものかを述べる |
insist | 強く主張する |
illustrate | 説明する |
predict | 予言する |
correct | 訂正する |
point out | 指摘する |
抽象的な単語の割合が増えるのも2級の特徴です。長文問題では自然科学や歴史など学術的な内容の文章がよく出題されます。
英語表現 | 意味 |
---|---|
substance | 物質 |
surface | 表面 |
gravity | 重力 |
movement | 動き |
chemical | 化学製品 |
fertilizer | 肥料 |
fossil | 化石 |
ancestor | 先祖 |
civilization | 文明 |
evidence | 証拠 |
preserve | 保存する |
genetic information | 遺伝子の情報 |
evolve | 進化する |
analyze | 分析する |
長文問題では睡眠、栄養、運動などに関する調査研究の話題が増えるので、実験や発見に関する語句を整理しておくといいでしょう。
英語表現 | 意味 |
---|---|
psychologist | 心理学者 |
reduce stress | ストレスを減らす |
have an effect on | 影響を及ぼす |
adjust | 調節する |
exact | 正確な |
notice | 気づく |
measure | 計測する |
device | 装置 |
examine | 調べる |
adopt a different approach | 別のアプローチを採用する |
英語表現 | 意味 |
---|---|
receive great reviews online | ネットで高い評価を受ける |
create a website | ウェブサイトを作成する |
There is no Internet connection in the village. | その村はインターネットにつながっていない |
動詞の語法を整理して足場を固めると4技能の総合力が高まります。動詞の後にto不定詞が続くのか動名詞が続くのか、前置詞は何が続くのかなどの用法を正確に覚えておくと、内容の予測がつくようになりリーディングのスピードが上がります。これらの知識は、構文理解に基づく正確なライティングとスピーキングを支える土台になります。
用法 | 日本語の意味 | 同じ型の動詞 |
---|---|---|
<treat A as B>型 | 「AをBだととらえる」 | see「~とみなす」 view「~だと考える」 regard「~とみなす」 describe「~と説明する」 look upon「~と考える」 recognize「~と認める」 interpret「~と解釈する」 perceive*「~と受け取る」 |
<provide A with B>型 | 「AにBを供給する」 | supply「供給する」 furnish「備え付ける」 |
<suggest that+主語+ 動詞の原形>型 | 「~するよう提案・要求する」 | recommend「~するよう勧める」 propose「~するよう提案する」 demand「~するよう要求する」 |
<prevent A from –ing>型 | 「Aが~するのをさまたげる」 | stop「止める」 discourage「思いとどまるよう説得する」 prohibit*「禁止する」 |
<intend to 不定詞>型 | 「~することを意図・約束・努力・拒絶する」 | promise「約束する」 refuse「断る」 decline「丁重に断る」 attempt「試みる」 strive「努力する」 endeavor*「努力する」 |
<encourage A to不定詞>型 | 「Aが~するよう依頼・奨励・命令する」 | advise「助言する」 persuade「説得する」 permit「許可する」 compel*「無理に~させる」 |
<avoid –ing>型 | 「~することを避ける」 | enjoy「楽しむ」 finish「終える」 mind「気にする」 deny「否定する」 risk「危険を冒す」 consider「よく考える」 suggest「提案する」 recommend「勧める」 mention「言及する」 give up「あきらめる」 end up「結局~することになる」 |
<tell+人+that節>型 | 「~に…と伝える」 | inform「知らせる」 remind「思い出させる」 promise「約束する」 convince「納得させる」 assure*「確約する」 |
*は準1級レベルの単語
既に知っている単語を上手に組み合わせて表現すると発信力が上がります。動詞を中心に使い方のネットワークを広げておくと、ライティングとスピーキングが飛躍的に高まります。
たとえば、improve「改善する」は準2級から出始める単語ですが、2級以上では幅広い状況で使われます。個人の健康増進・能力向上から、企業の商品開発、社会全体の改善まで表すことができます。
知っている動詞と名詞との組み合わせを集めて、自分だけの「表現手帳」を作るのはいかがでしょうか。
improveを使った表現 | 意味 |
---|---|
improve food safety | 食の安全を高める |
improve their skills | 技能を高める |
improve memory | 記憶力を高める |
improve one’s health | 健康を高める |
improve one’s grades | 成績を上げる |
improve one’s acting | 演技力を高める |
improve one’s flexibility | 柔軟性を高める |
improve the quality of sleep | 睡眠の質を改善する |
improve one’s teamwork | チームワークを高める |
improve academic ability | 学業成績を向上させる |
improve one’s presentation | 発表能力を上達させる |
improve working methods | 作業方法を改善する |
improve the reading skills of children | 子どもの読書力を高める |
improve one’s employment opportunity | 雇用機会を高める |
improve the value of land | 土地の価値を向上させる |
improve its facilities for employees | 従業員のための施設を向上させる |
improve the/our childcare services | 保育サービスの質を向上させる |
improve the company’s image | 企業イメージを高める |
improve the environment | 環境をよりよくする |
improve the taste | 味をよくする |
improve the flavor of the chocolate | チョコレートの風味をよくする |
improve the quality of humans’ lives | 人類の生活の質を高める |
まずは、英検®2級の長文の出題形式に慣れましょう。長文を読むときは、ひとつひとつの単語の意味にこだわらず、できるだけ文脈から意味を推測して読み進めるようにしてみましょう。
試験本番が近づいてきたら、市販の過去問題や模擬試験問題テキストを使って、時間を計って問題を解くことをおすすめします。本番と同じ時間制限の中で、時間配分のコツをつかんでおきましょう。
文法でよくわからないところがあり、文法知識を整理・確認したい時には、高校レベルの文法書がおすすめです。単語集のように最初から最後まで目を通す必要はありません。辞書で単語の意味を調べるように気になる文法項目を確認するために使いましょう。
2024年度の試験問題リニューアルにより、要約問題が追加され、英作文(意見論述)と合わせて2問になりました。
パッセージで使われている語句や表現をそのまま抜き出すのではなく、語句や表現を書きかえる必要があります。同義語や類似表現のストックを増やしましょう。語数制限があるので、短く書きかえる練習も行いましょう。
構成を整えるための表現を使いこなすことも重要です。However、Moreoverなどの接続副詞を効果的に使えるようにしましょう。
また、構文力、表現力だけでなく、パッセージの要点を正しく把握する読解力も求められます。英検®の長文問題は要約問題の対策にもなります。長文問題に取り組む際は、各段落の要点を確認するようにしましょう。
序論・本論・結論の型で書く習慣をつけておきましょう。また各パートごとに自分の決まった表現を持っておくとよいでしょう。
過去問題を参考に、様々なトピックについて、賛成・反対のどちらの意見に立つかを決め、それぞれに対する説明や理由が言えるようにしましょう。賛成なのか反対なのかは、自分の本当の意見でなくても構いません。自分が英語で書きやすいほうを選びましょう。
また、書いた意見は必ず音読し、口頭でも言えるよう練習にしておくと、二次面接対策にもなります。
まずは、英検®2級の過去問を使ってシャドーイング練習をし、スピードに慣れましょう。通学や通勤中など声を出すことができない環境では、イヤホンで音声を聞きながら頭の中でシャドーイングをするとよいでしょう。
ポッドキャストで英会話の番組を聞くのもおすすめです。できればこれもシャドーイング練習をしましょう。
英検®2級のリスニングパートは約25分ですから、普段から25分程度連続してリスニングの勉強を行って、一度にたくさんの英語を聞くことに慣れ、集中力が途切れないようにしましょう。
市販の面接対策テキストを活用して、実践練習をしましょう。
パッセージの音読は発音、イントネーション、リズム、速度に気をつけてシャドーイング練習をしましょう。
答えのパターンや、「単語でなくて文で答える」など、答えるときに注意すべき点もしっかりと整理しておきましょう。できれば、友達と役割を当てて、入室から退室までをシミュレーションしてみることがおすすめです。
2024年度の試験問題リニューアルにより、問題数が20問から17問になりました。
出題内容は単語・熟語が中心で、単語問題は動詞・名詞の出題が 80%程度を占め、続いて形容詞・副詞が出題されます。熟語は句動詞や副詞の働きをするものがよく出題されます。
[A][B]、2つのエッセイそれぞれに 3 問ずつ空所補充箇所があります。
出題されるトピックは社会、文化、科学などさまざまです。
空所を含む文のみを見て答えられる問題はほとんどありません。あくまでも前後の文脈をしっかりと理解し、解答することが大切です。
[2024年度の試験問題リニューアルにより、問題数が3問から2問になりました。
[A]はEメールが出題されます。ヘッダーにある、発信人、宛先、日付、件名を予め確認しましょう。
[B]のエッセイのトピック内容は、科学、テクノロジー、医療、健康、自然、生物、歴史、文化など幅広いです。過去問を中心に多くの長文を読んで、読解力をアップさせることが大切です。
[A][B]共に、質問は上から段落ごとに問われることがほとんどです。問われている内容の段落まで読み進めたら、順番に答えていくとよいでしょう。
150語程度のパッセージを読み、45~55語で要約することが求められます。パッセージの要点を的確に読み取り、自分の意見を加えることなく、自分の言葉で簡潔にまとめる必要があります。
英検®2級の要約問題では、以下の4つの観点で採点されます。
・内容:各段落の要点を盛り込んでいるか、別の表現に書きかえられているか。
・構成:つなぎの言葉を正しく使い、読みやすくなっているか。
・語彙:綴りや用法の間違いはないか。
・文法:文構造にバリエーションがあり、それらを正しく使えているか。
パッセージは3つの段落で構成され、1段落目は話題提示、2、3段落目はその話題に対するメリット・デメリット、賛成・反対意見、問題点・解決策などの内容になっています。各段落の要点を盛り込んで要約するようにしましょう。
トピックに対して、80~100語で自分の意見とその理由を書くことが求められます。自分の意見をサポートする、二つの理由を自分の経験や、具体例と共に書く必要があります。POINTSは「理由を書く際の参考となる観点」で、示された観点以外から理由を書いても構いません。
英検®2級の英作文問題では、以下の4つの観点で採点されます。
・内容:課題で求められている内容が含まれているか。
・構成:英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか。
・語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか。
・文法:文構造にバリエーションがあり、それらを正しく使えているか。
出題される質問は以下のような内容です。
“Today, some customers ask delivery companies to put packages by their doors instead of receiving them directly. Do you think this kind of service will become more common in the future?” (2023年度 第2回)
”Today, some companies have online interviews for people who apply for jobs. Do you think this is a good idea? “(2023年度 第3回)
【例】
あなたの意見
I think _________.
I have two reasons.
理由【1】
First, / One reason is that ...
理由【2】
Second, / Another reason is that ...
結論(あなたの意見)
Therefore, I think ...
ひとつの表現を繰り返し使わず、パラフレーズの英文を作ることが得点アップにつながります。
第1部では、A-B-A-B-(A)と、最後にその会話に関する質問が放送されます。その質問に対する答えを、問題冊子に印刷されている4つの選択肢から選ぶ問題です。会話と質問は一度ずつしか放送されません。また、解答は10秒以内に行わなくてはなりません。
AとBの関係は、友人、会社の同僚が最も多く、客と店員、家族、道を知らない人に尋ねる場合もあります。電話音で始まる電話での会話は毎回2問程度出題されます。
第2部では、短い文と、最後にその英文に関する質問が放送されます。その質問に対する答えは、問題冊子に印刷されている4つの選択肢から選びます。英文と問題は一度しか放送されません。予め選択肢に目を通し、放送内容や状況を推測しておくとよいでしょう。また、質問は最後なので、聞き逃しのないよう、問題文の余白にメモを取るとよいです。
出題される英文のテーマは、ある人物のエピソードが最も多く、半数以上を占めます。その他にもアナウンス、社会的・科学的トピックなども出題されます。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
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