英検®1級の
レベルや勉強法・対策方法について

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※「指導実績」とは(株)ECCの実績です。1962年~2021年の累計受講者数(自社調べ)

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【英検®1級】おすすめの勉強法

英検®1級のレベル

広く社会生活で求められる英語を十分に理解し、使用できるレベルです。これは、社会的なトピックから身近なトピックにいたるまで、自分の考えや事実を、まとまった量の英語で明確に伝えることが出来るということになります。

資格としての活用も、大学での入試優遇や単位認定、海外留学など広範囲に渡ります。とくに、英検1級合格者は通訳案内士(ガイド)試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、高い評価を得ています。

英検®1級の単語・熟語対策

英検®1級の合格に必要な語彙は、市販されている単語集を使うと、効率良く勉強できます。
無料の音声アプリもありますので、音声も一緒に確認しましょう。例文を聞きながら、シャドーイングの練習もすれば、より定着しやすくなりますし、スピーキングの練習にもなります。

短期間で全てを覚え込もうとせず、すぐに覚えられなくてもよいので、とにかく回数をこなし、何度も目にして、何度も音読することがポイントです。少なくとも5周はしましょう。(2、3周ではとても覚えきれません。1級合格者の中には、なんと1つの単語集を150周した人もいます!)

秘訣は、毎日少しずつ単語に触れることです。朝、家を出る前、電車の中、夜寝る前などの時間を活用して、1時間程度の時間を作りましょう。

文脈の中で出会った単語は、長期記憶として定着しやすいです。そのため、英語の記事や本をたくさん読んで、覚えた単語に読み物の中で出会うようにしましょう。これは長文対策にもなります。

こんな単語が出題される(クイック・チェック 8割分かれば1級合格は近い)

英語表現 日本語の意味
contrive 考案する
alleviate 楽にする
exacerbate 悪化させる
obliterate 完全に破壊する
subsidize 補助金を支給する
referendum 国民投票
nullification 無効化
negligible 取るに足らない
belligerent 好戦的
dilapidated 荒れ果てた

出題傾向と学習アドバイス

1級の出題には時事英語、学術的な単語など様々な領域の単語が含まれます。準1級よりさらに話題の抽象度が高くなるので、新聞、小説、文化、歴史、自然科学、医学、犯罪捜査、裁判、政治、経済など幅広いジャンルの読書が必要になります。難解な単語が出題される一方で、会話で使われるこなれた表現も出題されます。

準1級と1級のレベルには隔たりがあり、準1級に受かって、次の回に1級に合格することはまれです。1級を目指して難解な単語を覚えるより、準1級レベルの単語を完璧に仕上げることから始めるとよいでしょう。

1級の過去問題を使って不正解の選択肢まで全て辞書を引いて覚える「根性勝負」の勉強は避けてください。長続きしませんし、過去10年間に1回しか出たことのない単語まで覚える無駄が生じます。

単語集を使う場合、必須語彙の整理、派生語の補強、問題慣れ、難解語の増強などの目的に合わせて選びましょう。ただし、どの単語集も出題の8割をカバーすることはないので、ボキャブラリービルディングと並行して多読し、さまざまなジャンルの語彙を文脈の中で覚えることを推奨します。
合格した先輩たちの中には「何度か受けて合格レベルまで差があったので、いったん英検®対策を離れて別の勉強を続けて実力を蓄えてから再挑戦したら受かった」と言う方が少なくありません。

また、Japan Times, Newsweek, Time, The Economistなどの新聞・雑誌を購読して、最新の話題を英語で読む習慣を生活に組み込むとよいでしょう。

無料のウェブサイトを紹介します。
World Economic Forumというサイトでは、「人工知能」「循環型経済」「気候変動」「生物多様性」「食の未来」「医療の未来」など、テーマごとに記事がまとめられています。記事に含まれる単語のレベルは準1級~1級の間ぐらいなので、準1級に受かってから、長期的に単語力を強化するのにおすすめです。

テーマを絞って数本の記事を集中的に読むと、そのジャンルでよく使われる単語に何度も出会うことになるので、自然に覚えることができます。読書量を増やせば語感が育ち、正確な意味が分からないときでも、ポジティブな意味かネガティブな意味かを判断する類推力が身に付きます。

1級は英語学習の仕上げの時期です。たとえ合格したとしても、常に新しい話題が生まれ、単語にも新しい使い方が生まれます。たとえば、deepfake「ディープフェイク」という単語は、今から10年前には一般的ではありませんでした。英検1級を目指す学習を通して時事的な話題に触れ視野を広げ、自分の英語をアップデートし続ける習慣が身につけば、生涯の財産になることでしょう。

日常生活・社交に関する表現
英語表現 日本語の意味
embellish the truth 話を盛る
blurt out 口走る
dwell on the past 過去を引きずる
delude oneself into believing 自分を騙して信じ込むように仕向ける
squander 浪費する
decked out おめかしして
obtrusive 出しゃばりの
caustic 辛辣な
vent one's anger 怒りをぶちまける
avid reader 熱心な読者
swear by 絶対的に信頼する
in pristine condition 新品同様の
in a perfunctory manner おざなりなやり方で
unscathed 無傷で
facetious おどけた
recluse 世捨て人
gloat over one's victory 勝って図に乗る
be drawn into the fight 諍いに巻き込まれる
frown on 眉をひそめる
pack up and leave 荷物をまとめてさっさと出ていく
健康・医療・医学に関する表現
英語表現 日本語の意味
bone density 骨密度
stomach discomfort 胃の不快感
pallid 病気などで青白い
prescribe an antibiotic 抗生物質を処方する
irregular heartbeats 不整脈
respiratory system 循環器系
start the rehab リハビリを始める
forensic medicine 法医学
ビジネス・商品開発などで使われる表現
英語表現 日本語の意味
gist 要点
reprimand (職務に関して)叱責する
specifications 仕様書
corporate brochure 企業パンフレット
reimbursement 払い戻し
unanimous 全員賛成で
tap into (新しい市場などに)入り込む
eat into (時間・財産などを)食いつぶす
fall out of favor 人気が落ちる
lose ground (商品などの)人気がなくなる
burgeoning market 急成長する市場
fluctuation in the market 市場の変動
get a spike in the value of yen 円の価値が急上昇する
down the line 将来のいつか
the bottom line 最終的な収益
chronic housing shortage 慢性的な住宅不足
oversee construction 建設を監督する
back-office support service 事務処理などの支援業務
front-line service 営業・販売などの前線業務
bring everything into compliance 全てを法令に準拠したものにする
get caught up in work e-mails after hours 勤務時間後に仕事のメールに追いかけられる
do a reconnaissance of ~の偵察を行う
take [bear] the brunt of (批判などの)矢面に立つ
抗議行動や犯罪行為に関する表現
英語表現 日本語の意味
brawl 乱闘騒ぎ
clamor 騒ぎ
unruly 手に負えない
plunder 略奪する
grievance 不平不満
culminate in ついには~となる
uprising 反乱
insurrection 暴動
chastise 厳しく非難する
plot 陰謀
insurgency 反乱
intimidation 脅迫
manipulate 操る
radicalize 過激化する
capitulate 降伏する
imprison 刑務所に入れる
culpable 有罪
get off 罪を逃れる
exonerate 容疑を晴らす
live down (汚名を)そそぐ
further elucidation さらなる解明
get back at 仕返しをする
fraudulent e­mail 詐欺メール
counterfeit painting 絵画の贋作
smuggle 違法に持ち込む
abduct 誘拐する
hostages held captive 捕虜にされた人質
retaliate 報復する
incarceration 監禁
execution 処刑
assassinate 暗殺する
conspirator 共謀者
persecution 迫害
backlash 激しい反動
treacherous 裏切りをする
exposure 暴露
undocumented immigrants 不法入国の移民
marginalized 疎外された
expel 追放する
deport stateless individuals 無国籍者を国外追放する
class disparity 階級の格差
perpetuate inequality and injustice 不平等と不公平を永続させる
体調・心境・態度に関する表現
英語表現 日本語の意味
queasy むかむかする
infatuated 夢中になった
euphoric 有頂天の
deplorable 嘆かわしい
vehemently opposed 激しく反対して
meticulous about one's appearance 外見に細心の注意を払う
squander 浪費する
have no compunction about ~に関して良心の呵責を感じることがない
能力・技能に関する表現
英語表現 日本語の意味
athletic prowess 運動能力
business acumen ビジネス感覚
vocabulary retention 語彙力の維持
stech-savvy テクノロジーに精通した
学術的な語彙
英語表現 日本語の意味
microbe diversity 微生物の多様性
omnivorous 雑食性の
reproductive 生殖の
migrating birds 渡り鳥
marine mammals 海洋哺乳類
indigenous その土地固有の
archaeologist 考古学者
excavation 発掘
precipitation 降水量
frigid climate 極寒の気候
colonization 植民地化
annotation 注釈
metaphor 隠喩

時事的・学術的な語句に偏らないよう、海外ドラマや映画を見てこなれた句動詞や熟語のストックを増やしておく必要があります。

こなれた句動詞や熟語日常生活・社交に関する表現
英語表現 日本語の意味
I've got a job lined up. 就職先が決まっています
You never cease to amaze me. あなたにはいつも驚かされます
My schedule is filling up. 私のスケジュールは埋まりつつあります
I'm kicking around a few ideas. いくつかの案を検討しているところです
Things are a little tight at the moment. 今、色々と忙しいんだ
I'd say that there could be some truth to that. それにも一理ありそうですね
That was just about the last straw. それで堪忍袋の緒が切れました
I owe him big time. 彼には大きな借りがあります
I don't want to make a big deal about it. その件で大騒ぎしたくありません
Let's see how that goes, then we can take it from there. しばらく様子を見て、具体的なことは後で決めましょう
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英検®1級の文法・長文対策

英検®1級に挑戦する人は、英検®準1級に合格していて、英検の出題形式に慣れている方がほとんどかもしれませんが、それでも英検®1級の長文の出題形式に慣れておくことは大切です。

市販の対策教材を使って、傾向を掴みましょう。試験本番が近づいてきたら、時間を計って過去問題を解くことをおすすめします。
それまでは、【単語・熟語対策】で紹介したニュース記事や、洋書をたくさん読むことも大切です。英検®1級の合格者には、洋書をたくさん読んできた人が多いです。

英検®1級のライティング対策

2024年度の試験問題リニューアルにより、要約問題が追加され、英作文(意見論述)と合わせて2問になりました。

要約

パッセージで使われている語句や表現をそのまま抜き出すのではなく、語句や表現を書きかえる必要があります。同義語や類似表現のストックを増やしましょう。語数制限があるので、具体的な情報を抽象化し、簡潔に書きかえる練習も行います。

要約文を論理的に分かりやすく整えるための表現を使いこなすことも重要です。英検🄬の長文問題を参考に、However、Despite、In response、Thereforeなどのつなぎの表現を効果的な使い方を学び、パッセージの論理展開に沿った形でまとめらるようにしましょう。

また、構文力や表現力だけでなく、パッセージの要点を正しく把握する読解力も求められます。【単語・熟語対策】で紹介したニュース記事を活用して、論理展開を分析しながら読む習慣をつけ、筆者の主張や要点を把握する力を鍛えましょう。

英作文(意見論述)

序論(introduction)・本論(main body)・結論(conclusion)の型で書く習慣をつけておきましょう。また、パートごとに自分の決まった表現を持っておくことがおすすめです。

本論では自分の考えを支持する理由を3つ挙げ、それぞれの理由に対する補足説明を加えて説得力のある論理を展開させるトレーニングを積みましょう。英検®1級に出題されるライティングのトピックは多岐に渡ります。

どんなトピックにも対応できるように、いろいろな分野についてのさまざまな意見に触れ、自分の幅を広げることも大切です。1つのトピックについて賛成・反対の両方の立場から書かれた解答例の全文が記載されているものを選び、解答例を音読し、その後書き写すことで、あるトピックについて意見を述べるための表現をためることができます。

その後は過去問を使って自分の意見を書く練習をするとよいでしょう。1級のライティングでは、200語~240語で書くことが求められているので、その長さで序論・本論・結論を展開させる練習が欠かせません。また、書いた意見は常にスラスラと言えるようにしておくと、二次試験対策になります。

英検®1級のリスニング対策

英検®1級のリスニング問題は、スピードが速くて長いです。また、使われている単語も難しいので、分からない単語があるとそこで止まってしまい、その後の内容が頭に入ってこないということがよく起こります。

まずは、英検®1級の過去問を使ってシャドーイング練習をし、スピードに慣れましょう。通学や通勤中の車内など声を出すことができない環境では、イヤホンで音声を聞きながら、頭の中でシャドーイングをするとよいでしょう。スピードに慣れるには、Podcastを活用してCNNやABCニュースなど英検®1級と同じくらいか、それより速い音声を聞くのもよいでしょう。

【単語・熟語対策】でも紹介しましたが、発音と一緒に単語を覚えておけば、難しい単語であってもリスニングで聴き取れる確率が上がります。
また、リスニングパートは30分なので、普段から30分程度連続してリスニングの勉強を行い、途中で意識が飛ばないだけの集中力を鍛えておくことも効果的です。

英検®1級の二次試験対策

ライティングと二次試験の勉強法には共通点があります。

ライティングではトピックや書き方の形式について触れましたが、ライティングで学習したことを自分のスピーチとして言えるように準備しておくと、そのまま二次試験のショートスピーチ対策になります。

ショートスピーチでは、「与えられたトピックについて主要な点とその根拠をまとめ、首尾一貫したメッセージを組み立てる能力」が見られます。また、「質問に対する応答と会話を継続する能力」や「幅広い範囲の語い、文法を正確、且つ適切に運用する能力」、「正確な子母音の発音・音変化、適切なアクセント・イントネーションを運用する能力」も採点の対象になります。

ショートスピーチの練習を行うだけでなく、音声教材を使ってシャドーイング練習も行い、単語の正確な発音とイントネーションを身につけるよう意識して学習することが大切です。

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【英検®1級】 出題傾向

英検®1級の筆記1

2024年度の試験問題リニューアルにより、問題数が25問から22問になりました。
全22問のうち、18問目までは単語の知識を問う問題で、問われる品詞は、名詞と形容詞が各6、7問程度、動詞が4問程度、副詞はまれに1問出題されます。最後の4問は熟語・句動詞の知識を問う問題となっています。

文法の知識を問う文法問題は出題されないものの、文脈が理解できなければ正解が導き出せない問題が多々ありますので、文脈を理解する過程で文法力は必須です。

求められる語彙力は、単語・熟語の日本語の意味だけでなく、コロケーションや言い換え表現などを知っていることが要求されます。

英検®1級の筆記2

設問数は、350語前後のパッセージ2つ、各パッセージ3問の計6問です。
3段落構成からなるパッセージの空欄(基本的に各段落に1つの空欄)に文脈に最も合う語句を選んで入れる問題です。長文は雑誌や新聞の記事が多く、小説タイプは出題されません。

内容は、最近の海外の時事問題を中心に、産業、環境、政治、経済などが出題されます。

日ごろから、国内のニュース記事を英語で読み、海外のニュース記事に目を通すなどして、トピック別に主要な語彙をまとめておきましょう。

選択肢にはさほど難解な語彙は使われていません。ただし、空欄の前後を読むだけで正解を選ぶことはかなり難しいです。文と文の論理的関係に注意しながら素早くパッセージを読み進めて全体的な話の流れを掴み、空欄付近はじっくり読んで詳細を把握するようにする、といったように緩急をつけてパッセージ全体に目を通すと、効率よく正解が導き出せるでしょう。

英検®1級の筆記3

長文の内容一致選択問題です。
2024年度の試験問題リニューアルにより、パッセージ数が3つから2つに、それぞれ3問、4問の計7問になりました。

1つ目のパッセージは500語程度の説明文、2つ目は 800 語程度のより高度な内容の説明文になります。2つ目のパッセージは実際の英字新聞と同じ3段組みで表示されており、時には1つの文が10行以上に渡って印刷されているので、英字新聞を読み慣れない人には読みにくく感じるかもしれません。

内容は、社会現象、生物学、歴史、政治、科学技術などが出題されます。

幅広い分野のトピックや高度に専門的なトピックが出題されるので、どのようなトピックにも対応できる読解力が要求されます。

選択肢の文言は、パッセージ本文の内容を言い換えたりまとめたりしたものが多いです。解答の際には、トピックセンテンスを中心に段落ごとに内容をまとめながら読むと正解が見つけやすいでしょう。

英検®1級のライティング

要約

英検®1級では、300語程度のパッセージを読み、90~110語で要約することが求められます。
パッセージの論理構成を的確に読み取り、自分の意見を加えることなく、自分の言葉で簡潔にまとめる必要があります。

英検®1級の要約問題では、以下の4つの観点で採点されます。
・内容:各段落の要点を盛り込んでいるか、別の表現に書きかえられているか。
・構成:つなぎの言葉を正しく使い、論理的に書かれているか。
・語彙:綴りや用法の間違いはないか。
・文法:文構造にバリエーションがあり、それらを正しく使えているか。

パッセージは3つの段落で構成され、1段落目で話題提示が提示されます。2、3段落目ではその話題について論理が展開されます。英検🄬1級の要約問題では、論理構成がややとりにくいものになっています。パッセージの構成をしっかりと読み取り、その流れに沿って要約しましょう。

英作文(意見論述)

英検®1級では、200語~240語で質問に対する自分の意見を書くことが求められます。そのため、自分の意見をサポートする理由を必ず3つ述べなくてはなりません。

自分の意見を書く際には、introduction, main body, conclusion の3つのパートに分けるよう指示されています。トピックの内容は、「賛成か反対か」を自分で選べるものに限られています。

日ごろから、地球温暖化、世界の飢餓、出生率、移民、再生可能エネルギー、生物多様性、経済発展、国際協力などの多様な時事問題のトピックに関して、賛成の立場でも反対の立場でもよいので、自分の意見を 20分以内で200語程度の英文にまとめる練習をしておきましょう。

書き上げた英文が、論理的に矛盾していないかどうか、状況に応じた語句が正しく使えているか、文法上の誤りがないかを自分でチェックします。本番では、制限時間内に仕上げようとして焦るあまり、予期せぬケアレスミスが増えてしまうこともあるので、必ず時間を計って書く練習をしましょう。

英検®1級のリスニング

第1部

第1部は、2, 3人の男女による会話を聞いた後、会話内容に関する質問を聞いて問題冊子に印刷された選択肢4つの中から正解を選ぶ問題です。

対話は、A-B-A-B-A-B-(A)からの長さのものから、A-B-A-B-A-B-A-B-A-B-A-B-(A)の長さのものまであります。会話も質問も、放送はすべて1度のみです。

設問数は10問です。1問目から8問目までは男女のペアによる対話で、1つの会話の長さは80~100語程度です。9問目と10問目は200語程度と長さが倍になります。最後の10問目は、3人の人物による対話を聞いてその内容を記憶に残しつつ話の展開を把握しなければならず、かなり難易度が高いです。解答時間は1問10秒です。

会話のトピックは、製品の欠陥、オフィスの移転、業務上のトラブル、雇用契約などのビジネスに関するものと、キャンパスでの喫煙ポリシー、最近読んだ本、銀行に口座の閉鎖を相談する電話、選挙などの日常生活に関するものに大別されます。

質問はすべて疑問詞から始まる疑問文で、全体の80%が What で始まる疑問文、他には How や Why から始まる疑問文もよく出題されています。頻出の問題パターンには、話者のこれからの行動を予測させるもの、話者の気持ちを推測させるもの、出来事の結末や因果関係を問うもの、などがあります。

第2部

第2部は、200語程度の英文を聞いた後、その英文の内容に関する質問を聞いて問題冊子に印刷された選択肢4つの中から正解を選ぶ問題です。

会話も質問も、放送はすべて1度のみです。
設問数は(A)~(E)の5つの長文につき各2問で、計10問。解答時間は1問10秒です。

出題される問題は、環境問題、社会問題、経済、科学、生態などについての説明文が多いです。ここで使用される語彙は、読解問題のパッセージで使われる語彙と比べると簡単に感じられるでしょう。

第3部

第3部は、問題用紙に印刷された Situation(状況設定)と質問を読んだ後、長文を聞いて選択肢4つの中から正解を選ぶReal-Life問題です。

状況設定と質問を読む時間として10秒が与えられます。長文の放送は1度のみです。
設問数は(F)~(J)の5問で、1つの長文の長さは140~150語程度です。解答時間は1問10秒です。

職場やお店、病院、駅、空港など実生活のあらゆる場面での指示や説明、アナウンスなどが出題されます。音声が流れる前に状況と質問をすばやく把握し、必要なポイントを聞き取りましょう。

第4部

第4部はインタビューを聞いた後、問題冊子に印刷された選択肢4つの中から正解を選ぶ問題です。

インタビューの長さは3分~3分半程度で、設問数は2問です。長文の放送は1度のみです。解答時間は1問10秒です。

インタビューにはさまざまな職業のゲストが登場します。
米国の森林官(2023年度 第1回)
空港運営の専門家(2023年度 第2回)

インタビュー中に聞き手が、仕事内容やその職業に就いた経緯、業務を行う上で直面した困難などについて、4つ程度質問をします。質問とその回答についてメモを取り、情報を整理しながら聞きましょう。

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※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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