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EVについて話してみよう

  • EVとは?

    EVと聞くと電気自動車をイメージする方が多いと思いますが、Electric Vehicleの略なので、正確には電気を動力にして動く車両すべてのことを指します。電気自動車はそのうちの一つであり、実際には「BEV(Battery Electric Vehicle)」という“バッテリーの電気だけを使って走る車”に分類されます。EVの特徴は、ガソリンや軽油などの化石燃料を動力とするガソリン車と違い、走行時に地球温暖化の原因にもなっているCO₂(二酸化炭素)を一切排出しない構造にあります。また、走行時の騒音や振動が少ないというメリットがあり、近年、世界各国の自動車メーカーが開発に力を入れている分野です。

今なぜ「EV」が注目されているのか

EVが注目されている背景には、CO₂(二酸化炭素)排出による地球温暖化があります。一説によれば、このまま地球の温暖化が進み、氷河が解け続けると海面が上昇し、島や大陸の水没や住めなくなる国が出てくるといわれています。もう一つ、EVに期待される効果があります。それは石油などの天然資源の枯渇問題の解決です。現在、世界規模で石油の消費が増加しており、いずれ深刻な石油不足に陥るともいわれています。そんな二つの問題を解決できる技術として近年、世界各国でEVが注目され、開発が進められています。

EV関連ワードをCHECK!

HEV: Hybrid Electric Vehicle
(ハイブリット車はエンジンとモーターの二つの動力で走る車で、走行状況に合わせて使い分けることができる)
PHV: Plug-in Hybrid Vehicle
(HEVの一種で、バッテリーに直接外部から電力を取り込めるタイプの車のこと)
FCV: Fuel Cell Vehicle
(燃料電池で走る車のこと。酸素と水素を化学反応させて発電し、モーターを動かす仕組みになっている)

世界各国のEV事情を学んでみよう!

  • Japan-日本-

    2035年までに新車販売
    100%EV化を目標に掲げる

    自動車大国の日本は「2030年までに今の5倍に相当する15万基の充電施設を設置」「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%を実現する」という目標・方針を打ち出し、各社開発に力を入れている。ちなみに日本では現在、EVを新車で購入した際に、最大85万円の補助金が受けられる。

  • Netherlands-オランダ-

    欧州トップクラスを誇る
    インフラ設備が整う

    ノルウェーに次ぐEV推進国と呼ばれているオランダは、公的施設および民間施設を合わせて欧州最大の充電施設数を誇る。またEV購入時に新車・中古車それぞれに補助金を設けるなど国を挙げて力を入れており、2030年にはエンジン車の新車販売禁止を目標に掲げている。

  • Norway-ノルウェー-

    世界一のEV推進国
    新車販売台数の86%を達成

    ノルウェーでは、EVの購入・輸入における免税措置が1990年から既に行われており、2021年の新車販売台数割合も86%がEVとPHVという、EV分野におけるグローバルスタンダードと呼ばれている。国中に1万6000基以上の公共充電施設が用意されているなどインフラ設備も整っている。

EVに関するフレーズを覚えよう!

    • Some electric vehicles in the U.S. are already equipped with autonomous driving functions.

      (アメリカの電気自動車には、既に自動運転機能が搭載された車が存在します。)

    • Apple, famous for their iPhone, has also entered the automobile industry.

      (iPhoneでお馴染みのアップル社が自動車業界に参入した。)

  • In Japan, electric vehicles account for less than 1% of the sales of new cars.

    (日本の電気自動車の普及率は新車販売台数のわずか1%にしか満たない。)

  • It is said that the key to increasing the spread of electric vehicles is developing infrastructure such as charging facilities.

    (電気自動車の普及には、充電施設などのインフラ整備が鍵といわれている。)

  • Countries around the world have set a goal of making 100% of new car sales electric vehicles by around 2025-2040.

    (世界各国が2025~2040年頃までに新車販売の100%を電気自動車にする目標を掲げている。)

EVについて話してみよう

    • 先生:

      「Have you ever heard the term EV?」

      (皆さん、EVという言葉を聞いたことはありますか?)

    • 生徒:

      「Yes, I have. It means electric vehicles.」

      (はい、知っています。電気自動車のことですよね。)

    • 先生:

      「That’s right. They’re vehicles that power their motors with electricity.」

      (その通りです。電気でモーターを駆動して走る車のことです。)

    • 生徒:

      「Why are electric vehicles attracting so much attention these days?」

      (最近、電気自動車が注目されているのはなぜですか?)

    • 先生:

      「It’s because people say they can help solve the global warming problem. Gasoline vehicles emit carbon dioxide, but electric vehicles don’t emit anything.」

      (それは地球の温暖化問題を解決するといわれているからです。ガソリン車は二酸化炭素を排出しますが、電気自動車は一切排出しません。)

point!

今後EVを日本で普及させるには、充電施設をはじめとするインフラ整備だけでなく、風力発電や水力発電などの再生可能エネルギーによる発電方法の拡充、一回の充電による走行距離の延長や充電時間の短縮など、クリアしなければいけない課題がたくさんあります。

日本の電気自動車といえば2010年に誕生した日産の「リーフ」という車種が有名ですが、実は戦後間もない1947年に「たま電気自動車」という日本初の電気自動車が作られました。

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