NFTについて話してみよう
NFTとは?
NFTとは「Non-Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)」の略です。日本語では「非代替性トークン」と呼び、替えのきかない本物のデータということを証明したデジタル資産のことを指します。従来のデジタルデータは、複製や改ざんが簡単にできてしまうためデータ自体に価値が付きにくいものでした。しかし、NFTによって著作者や所有者の情報をひもづけることで、そのデータが唯一無二であるということを証明できます。そのためゲームや音楽、動画、アートなどのデジタル制作物や不動産、会員権といったサービスにもNFTが取り入れられるようになりました。なお、NFTは仮想通貨(暗号資産)と混同されるケースがありますが、それは違います。仮想通貨の場合、例えばAさんが所有する通貨とBさんが所有する通貨が同額であれば、交換ができてしまうため、代替可能なものとなるからです。
NFTがなぜ世界で話題になっているのか?
NFTという言葉が使われるようになったきっかけは、クリプトキティーズというゲームだといわれています。これは、仮想猫の売買や繁殖などをすることで仮想通貨を稼げるゲームです。このゲームをきっかけにさまざまなNFTゲームが誕生。さらには仮想通貨の高騰や、Twitter( 現X)の創業者、ジャック・ドーシー氏による初ツイートの販売などのニュースで、NFTというキーワードが注目されるようになりました。
NFT関連ワードをCHECK!
- FT:Fungible Token
- (代替可能トークン:仮想通貨などの代替可能なトークンのこと)
- Mint
- (ミント:NFTマーケットプレイスでNFTを新規作成・発行すること)
- OpenSea
- (オープンシー:NFTの販売を行うマーケットプレイスのこと)
世界各国のNFT事情を学んでみよう!
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Philippines-フィリピン-
コロナ禍でブームが加速
東南アジア一のNFT先進国新型コロナの影響によって多くの失業者が生まれたフィリピン。その結果、スマホやパソコンでお金を稼ぐ手段として、NFTを始める人が増加しています。最近ではNFTゲーム団体によるNFTを始めるための奨学金制度の発足など、雇用の創出とNFTの普及を目的とした取り組みが行われています。
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France-フランス-
芸術の都・パリを中心に
NFTへの進出企業が増加パリではアートの多様化が進み、デジタルコンテンツが増え、NFTを導入する企業が増加しています。中でもブランデーのブランド、ヘネシー(LVMH傘下)が2022年に限定ボトルのコレクションをNFTで販売し、日本円で約2,600万円で取引されて話題になりました。
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U.S.A.-アメリカ-
NBAやMLBなどの
プロスポーツ団体が参加スポーツ大国のアメリカではプロバスケットボールのNBAとプロ野球のMLBがそれぞれ選手をデジタルカード化したNFTを発行。ファンを中心にブームが起きています。一方、現行の規制や法的環境を問題視し、各州でNFTに対する法や規制の整備が進められています。
NFTに関するフレーズを覚えよう!
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NFT technology allows digital data that previously held no economic worth, to be turned into unique assets with economic value.
(NFTの技術は、これまで経済的価値を持たなかったデジタルデータを、経済的価値を持つユニークな資産に変えることを可能にしました。)
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In Japan, NFT artworks drawn by an elementary school student during their summer vacation made news when they were sold for more than 1 million yen.
(日本では、小学生が夏休みに描いたNFTの作品が、100万円以上で落札されて話題になりました。)
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Creating NFT works requires the use of blockchains such as Ethereum.
(NFT作品を制作するには、イーサリアムなどのブロックチェーンを使用する必要があります。)
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In China, RMB, not virtual currency, is used when trading NFTs.
(中国国内では、NFTの取引には仮想通貨ではなく人民元が使用されています。)
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The metaverse can play an important role in the development and spread of NFTs.
(メタバースは、NFTの発展と普及に重要な役割を果たしています。)
NFTについて話してみよう
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先生:
「Have you all heard of NFTs?」
(皆さんはNFTという言葉を聞いたことはありますか?)
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生徒:
「I've heard of them, but don't really understand them. What makes them different from virtual currency?」
(聞いたことはありますが、よくわかりません。仮想通貨とは何が違うんですか?)
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先生:
「Virtual currency can be exchanged and replaced, but NFTs are unique and irreplaceable.」
(仮想通貨は両替や交換が可能ですが、NFTは唯一無二で替わりがききません。)
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生徒:
「What are NFTs mainly used for?」
(NFTは主にどんなものに使われているんですか?)
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先生:
「NFTs have attracted attention in the fields of art, music, gaming, and sports, but they have also recently been used to buy and sell real estate.」
(NFTはアートや音楽、ゲーム、スポーツなどの分野で注目を集めていますが、最近では不動産の売買などにも利用されています。)
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生徒:
「Thank you. I feel like I understand NFTs a little better now.」
(ありがとうございます。NFTのことが少しだけ理解できました。)
日本でもチームの所属選手カードを取り扱うプロ球団や、所属タレントのデジタルコンテンツを販売する芸能事務所など、さまざまなジャンルの企業がNFTに参入。さらにはNFT関連のスタートアップ企業も誕生するなど、注目の分野になっている。
投資対象としても注目されているNFTだが、まだまだ法整備などが進んでおらず、トラブルに巻き込まれるリスクも。特に偽物の販売や他人の作品を本人に成りすまして販売するなどの詐欺事件も発生しているため、取引する際は細心の注意が必要。