キャンプについて話してみよう
キャンプとは?
キャンプとは、広場や平らな場所を意味するラテン語campusが語源ですが、使われ方としては「野外で一時的に生活すること」を意味します。教育や楽しみを目的としたキャンプの発祥は1861年のアメリカで、コネチカット州のガナリースクールの校長が生徒のために始めたのが最初といわれています。その後、ヨーロッパ各地でさまざまなキャンプが行われるようになり、日本でも20世紀初頭からボーイスカウトやガールスカウトといった、民間の青少年団体による推進活動で各地に広まっていきました。さらに1961年のスポーツ振興法の公布により、キャンプがスポーツの一つとして位置づけられ、より普及していったのです。
今なぜ「キャンプ」が流行っているのか
日本オートキャンプ協会の「オートキャンプ白書2022」によると、2012年ごろからキャンプ場の利用客数は上昇傾向にありましたが、ここ数年のコロナ禍の影響を受けて、野外で密にならずに楽しめる遊びとして、より一層の人気を集めています。テントの設営や料理の準備、片付けなどが当たり前だった以前のスタイルから、最近ではホテルのような感覚で利用できるグランピング施設や、キャンプ地までの移動手段である車の中で寝泊まりをする、車中泊というスタイルで楽しむキャンプも増えています。
キャンプ関連ワードをCHECK!
- outdoor activity
- (野外で活動することを意味する。キャンプのほかにハイキング、ピクニック、釣りや海水浴、野鳥観察などが含まれる。日本では一般的にアウトドアと略されて使われている)
- glamping:glamorous camping
- (グランピング=グラマラス・キャンピング。テント設営や食事の準備などの煩わしさがない“魅力的なキャンプ”を意味する)
- BBQ:barbecue
- (薪や炭などで火をおこし、肉や野菜、魚介類などを焼く料理のこと。もしくはその調理法や行為を意味する)
世界各国のキャンプ事情を学んでみよう!
-
U.S.A.-アメリカ-
国立公園や州立公園にも泊まれる
世界屈指のアウトドア大国日本の約26倍の国土を誇るアメリカでは、各州にさまざまなキャンプ場が存在します。特に、国立公園や州立公園といった自然豊かなキャンプ場が人気で、山や川、湖など美しい景色が楽しめます。キャンプで食べるデザートは、チョコと焼いたマシュマロをクラッカーで挟んだスモアが定番です。
-
New Zealand-ニュージーランド-
バスルームやキッチン、ラウンジなど
宿泊設備の整ったホリデーパークが主流キャンプ以外のアクティビティを目的にキャンプ場を利用する人が多いニュージーランド。そのため、ホリデーパークと呼ばれるキャンプ場には、電源やキッチン、バスルーム、プール、ラウンジと、アクティビティで疲れた体を癒やし、快適に過ごせる設備が多いのがポイントです。
-
The United Kingdom-イギリス-
滞在期間は1~2週間が主流で
陣幕を張るのが英国スタイルボーイスカウト発祥の地ともいわれているイギリスのキャンプスタイルは、1~2泊程度のユーザーが多い日本に比べ、1~2週間程度と長期宿泊者が多いのが特徴です。またテントと一緒に陣幕と呼ばれる目隠しを設置する人が多いのも、日本のキャンプ場ではあまり見られない光景です。
キャンプに関するフレーズを覚えよう!
-
There are campgrounds where you can rent all the equipment, so you don't have to bring anything.
(道具をすべて借りられて、手ぶらで楽しめるキャンプ場があります。)
-
The best parts of going camping is having a BBQ and sitting around the campfire / bonfire.
(キャンプの醍醐味といえばBBQとたき火です。)
-
More and more people in Japan are becoming interested in camping thanks to the COVID-19 Pandemic.
(コロナ感染拡大の影響で、日本ではキャンプに興味を持つ人が増えています。)
-
Tents should be erected where the ground is level and in an area that's out of the wind.
(テントは地面が平らな場所で、風の影響を受けにくい場所に建てましょう。)
-
More and more people are considering buying land in the mountains where they can go camping and have BBQs.
(最近ではキャンプやBBQのために山の購入を検討する人が増えています。)
キャンプについて話してみよう
-
先生:
「Have you ever been camping?」
(皆さんはキャンプをしたことはありますか?)
-
生徒:
「No, but I'd like to try it one day.」
(いいえ、でもいつかやってみたいと思っています。)
-
先生:
「Camping is fun. You build your own tent, cook your own food, and gather around the campfire together.」
(キャンプは楽しいですよ。自分でテントを建て、料理を作り、皆でたき火を囲みます。)
-
生徒:
「Isn't it hard to start a campfire?」
(たき火をするのって大変じゃないですか?)
-
先生:
「Yeah, it is. Starting the fire is hard work, but there's something soothing about watching a fire at night.」
(うん、そうだね。火をおこすのは大変だけど、夜に炎を見ていると落ち着きますよ。)
-
生徒:
「That sounds nice. I'll see if my friends want to go camping on our next day off.」
(それはいいですね。休みの日に友人をキャンプに誘ってみます。)
キャンプ場での手間や調理時間を短縮するために、食材の下処理や味付けを事前に自宅で行う人もいますが、キャンプ場のゴミを減らせるという、環境保護の観点から見てもおすすめです。
複数の家族、友人同士で行う「グループキャンプ」や、1人で楽しむ「ソロキャンプ」、日帰りで楽しむ「デイキャンプ」など、さまざまなスタイルがありますが、それぞれに違った良さがあるのがキャンプの醍醐味です。