~世界の食文化を学ぼう~
Learn&Cooking
「フランス」編
世界各国の食文化を学ぶこのコーナー。
今回は世界3 大料理の一つといわれているフランスの食文化やメニューを紹介。
フランス料理家直伝のレシピも掲載。ぜひ、本場の味をご家庭で体験しましょう。
Lesson1 食文化を学ぼう!
フランス料理の基本はコースで、前菜、メイン、デザート、食後のコーヒーの順に提供されるのが基本とされています。また、フランスは世界屈指のチーズ大国で、とある旅行サイトの調べでは、日本人1 人当たりの年間チーズ消費量が2.2kgなのに対し、フランス人は26.2kgで10倍以上の消費量という記録が残っています。そのため、食後のデザートの前にチーズが出てくるケースも多いです。なお、フランス人の主食はパンで、特に日本でフランスパンと呼ばれているバゲットがよく食べられています。朝食では、このバゲットにバターやジャム、はちみつを塗ったものと、コーヒーを合わせるのが定番といわれています。
Lesson2 定番料理を覚えよう!
文化や習慣を学んだら、次は定番料理について調べてみましょう。現地での注文時に役立つフレーズも紹介します。
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RACLETTE
ラクレットフランス東部、オートサヴォワ地方の郷土料理です。塩ゆでしたじゃがいもやハム、ソーセージなどに、ラクレットと呼ばれるチーズを溶かしてからめ、食べます。
知っ得情報
チーズを溶かす際は、ラクレットグリルと呼ばれる専用の調理器具を使いますが、フランスでは一家に一台あるといわれています。
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BOEUF BOURGUIGNON
ブッフ・ブルギニョンブルゴーニュ地方の郷土料理で、牛肉を赤ワインに漬け込んで煮込んだビーフシチュー。じゃがいもを付け合わせにすることが多いです。
知っ得情報
料理名のブッフは牛肉、ブルギニョンはブルゴーニュ風を意味しています。また英語ではビーフ・バーガンディと呼ばれています。
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BOUILLABAISSE
ブイヤベース世界3 大スープの一つで、魚介類を香味野菜とともに煮込んだ海鮮料理。南フランスのプロヴァンス地方の代表的な料理であり、マルセイユの名物です。
知っ得情報
マルセイユでは「ブイヤベース憲章」と呼ばれるものがあり、カサゴなど、規定の食材を使うことで本格的なブイヤベースと認められます。
飲食店で役立つフランス語
Qu’est-ce que vous me recommandez?
(おすすめはなんですか?)
Est-ce que je peux régler en liquide?
(現金での支払いはできますか?)
Quelle sorte de pain est-ce qu’il y a?
(どんな種類のパンがありますか?)
Puis-je avoir l’addition s’il vous plaît?
(お会計をお願いできますか?)
Lesson3 家庭料理を作ってみよう!
最後はその国ならではの料理を作ってみましょう。今回は、フランスの調理学校を卒業後、現地のレストランでシェフを務め、現在はフランス料理の魅力を発信する料理家・小川奈々さんにフランスの家庭料理を教えていただきました。
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トマト・ファルシ
調理時間60分
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1.トマトをくり抜く
トマトの上を1cm、下は3mm程度水平に切り、上は残しておく。中身はくり抜いて切った下の部分とともに刻む。
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2.玉ねぎを切って炒める
玉ねぎはみじん切りにして、オリーブオイルを引いたフライパンで炒める。2/3はボウルに移して冷ます。
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3.詰め物を作る
冷ました玉ねぎとAを練って、最後にBも加えてよく混ぜる。混ぜたら1の中身をくり抜いたトマトに詰める。
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4.トマトチーズご飯を作る
残りの玉ねぎとCの刻んだトマトを3分間炒める。ご飯、粉チーズ、塩こしょうを合わせたら、耐熱容器に敷き詰める。
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5.オーブンで焼いて完成
4の上に3を並べ、1で残していたトマトの上部分をかぶせる。210℃のオーブンで25~30分焼いたら完成。
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お知らせ
小川先生の料理教室が神奈川県茅ヶ崎市にて開催中。詳細はインスタグラム(@nana_ogawa_cuisine)をチェック。
教えてくれた先生
フランス料理家
小川 奈々さん
Profile
フランスの調理学校を卒業後、同校のアシスタントを務めミシュランの星付きレストランなどに勤務。その後、ワイン農家やチーズ農家にて作り方を学びながら、各イベントの料理講師なども務める。現在は、レシピ開発や料理講習会の講師をしながらフランスの食文化を伝える活動をしている。