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未来のために、学んでおくこと
エコフレンドリーを集めよう♪

「Eco-friendly(エコフレンドリー)」は、環境に優しい、そして環境問題を経済的にも解決していくということです。
今回はそうした活動の一環でもある「SUSTAINABLE FASHION(サステナブルファッション)」を取り上げます。

テーマ
【SUSTAINABLE FASHION(サステナブルファッション)】

サステナブルファッションとは?

サステナブルファッションとは、洋服などの衣類の生産 から着用、廃棄に至るまでの過程の中で、未来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した取り組みのことを指します。近年、世界的にその取り組みが広がっています。日本での取り組みはまだまだ限定的なのが現状ですが、環境省によって日本で消費される衣服と環境負荷に関する調査が行われたり、大手アパレルブランドから衣類のリペアやリユースサービスが誕生したりと、徐々に取り組みが始まっています。さらに、2021年には積極的に取り組む企業を中心とした「ジャパンサステナブルファッションアライアンス」という組織が設立され、2050年に向けて「カーボンニュートラル」「ファッションロスゼロ」を実現することを目指しています。

サステナブルファッションへの各国の取り組み

  • France(フランス)

    2022年1 月より、売れ残った衣料品の廃棄が法律で禁止になりました。衣料品は寄付やリサイクルが義務付けられ、違反の場合は最大1 万5000ユーロ(日本円で約220万円)の罰金が科されます。また首都・パリでは2024年までに世界一サステナブルなファッションの都になることを目標としたプランが発表されました。

  • Netherlands(オランダ)

    2009年にオランダのアムステルダムで誕生し、欧州を中心に広がるリペアカフェ。家電や家具、おもちゃ、自転車、衣服などの修理したい製品を持ち込むと、直す知識や技術、道具を持った地域住民が無償で直してくれます。さらに、修理に関する勉強会なども行われ、学びの場にもなっています。

  • Japan(日本)

    日本では近年、低価格なファストファッションのブームなどにより、洋服1点あたりの短サイクル化や衣類ロスが問題になっています。そんな中、ショップ内にリサイクルBOXを設置し、貧困の国へ衣料支援をしたり、売れ残った製品をリメイクし、一点物のアイテムとして販売したりするブランドが増えています。

KEYWORDサステナブルファッションにまつわるキーワード

サステナブルファッションに関連するさまざまなワードの一部がこちら。テレビやネットニュースを見る際に、こうしたワードが出ていたら注目してみましょう。

Repair (リペア)
英語で「修繕する」「修理する」「回復する」という意味で、衣類のお直しを施すことで、1 着を長く着ることができたり、少し手を加えることで新たな魅力を生み出したりします。
Reuse (リユース)
同じ製品を再使用すること。洋服の場合、古着などが挙げられます。また、近年ではサブスクリプションによる洋服や靴、カバンなどのレンタルサービスなども増えています。ちなみに日本では、家族やきょうだい、友人同士などで着なくなった洋服を譲り合うことを「おさがり」と呼び、体が大きくなって着られなくなった洋服を、他の着られる人に譲るケースがあります。
Animal free (アニマルフリー)
衣料品を作る際に、毛皮など動物性の素材を使用しない取り組みのことで、動物の殺処分や虐待を避けることが目的とされています。
Fair trade (フェアトレード)
発展途上国で作られた製品を適正な価格で継続的に取引することにより、生産者の生活を支える貿易のあり方。製品を購入した時点で、生産者の生活を支えられるという、貧困課題の解決策のひとつとして注目されています。

サステナブルファッションを楽しもう

サステナブルファッションへの取り組みは、世界各国で広がっています。普段の生活でも考え方や視点を変えることで手軽に楽しむことができます。3つのポイントを参考に、できることから始めてみましょう。

REPAIRリペア

リペアについて話してみよう!

Wear the clothes you own longer, even if it's only for one extra day.
(所持している洋服を1日でも長く着よう。)

適度なケアやリペアで長く使うことが重要

サステナブルファッションで一番重要なのは、消費者は今所有している服をできるだけ長く着ること、生産者は少しでも長く着られる服を作ること、とされています。また、服のお直しを施すことで新たな価値も生まれ、より思い入れのある1 着を長く着続けることができます。

FLEA MARKET APPLICATIONフリマアプリ

フリマアプリについて話してみよう!

Don't throw away things you don't need. Use flea market apps instead.
(不要な物は捨てないでフリマアプリを活用しよう。)

フリマアプリを活用しよう

これまでリサイクルができない場合、捨てられることが多かった衣類。しかし近年、フリマアプリというサービスが普及したおかげで手軽に譲渡や販売が可能になりました。ただ、現状フリマアプリを含めてもリユースされる割合は、廃棄される内の約2 割と少なく、さらなる活用が求められています。

FAIR TRADEフェアトレード

フェアトレードについて話してみよう!

Find out where your clothes are made and how they are sold.
(購入した服がどこで作られ、どのように売られているか調べよう。)

素材や生産過程をチェックしよう

サステナブルファッションで重要なことは、その洋服がどんな素材で、どんな工程で作られているかを知ることです。例えば動物素材を使用していないアニマルフリーや、リサイクルコットンといった素材で作られていること、また、どこで作られているかを知ることでよりその洋服に愛着がわくでしょう。

各団体の取り組みを
チェックしよう!

ひと言でサステナブルファッションといっても、取り組み方は千差万別。ここでは日本国内にある各団体や各企業が取り組んでいるサステナブルファッションに関連した活動を示す3 種のロゴを紹介します。

  • ペットボトルを再利用

    使用済みペットボトルを原料とする再生ポリエステル繊維を使用していることを表したエコロジアマーク。リサイクルすることにより石油の消費やゴミの削減、資源の再利用を図ることができます。

  • 繊維産業の取り組みを促進

    持続可能な社会と地球環境の実現という考えの下、サステナブルなテキスタイル(生地や繊維)の促進に取り組む繊維産業を応援・紹介する「JFWサステイナブル・プロジェクト」のロゴです。

  • 厳正な審査をクリアした証

    バイオマスマークは生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印です。衣類だけでなく幅広い分野で認定されています。

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