~世界の食文化を学ぼう~
Learn&Cooking
「トルコ」編
世界各国の食文化を学ぶこのコーナー。
今回は世界3大料理の一つといわれているトルコの食文化やメニューを紹介。
人気トルコ料理店のシェフ直伝のレシピも掲載。ぜひ、本場の味をご家庭で体験しましょう。
Lesson1 食文化を学ぼう!
トルコは有数な小麦の産地ということもあり、古くから「エキメッキ」と呼ばれるパンが主食とされてきました。外側がパリッと中がモチモチっとしたフランスパンのような食感が特徴です。おかずと一緒に食べたり、サンドイッチのようにおかずを挟んで食べたりするのが一般的です。
またイスラム教徒が大半を占めることや、トルコ人は元々遊牧民族を起源とすることから、羊肉やチーズ、ヨーグルトなどを食べる文化が根付いています。日本でもブームになった伸びるアイスもトルコ名物で、トルコでは「ドンドゥルマ」と呼ばれています。
Lesson2 定番料理を覚えよう!
歴史や文化を学んだら、次は定番料理について調べてみましょう。
現地での注文時に役立つフレーズも紹介します。
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HUMMUS
フムスペースト状にしたひよこ豆に、オリーブオイルやレモン汁などを混ぜたもの。食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で栄養価の高さが魅力です。
知っ得情報
トルコでは肉料理の付け合わせや、メゼと呼ばれる前菜の1品として、さまざまな料理と共に提供されています。
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SARMA
サルマ米や玉ねぎ、ひき肉、香味野菜などを混ぜたものをブドウやキャベツの葉で包み、蒸したり煮たりする伝統的な家庭料理です。
知っ得情報
肉を使わずに調理し、冷製メニューとして食べるケースもあります。また、ピーマンやナスの中身をくり抜いて食材を詰め込むドルマという料理もあります。
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KEBAB
ケバブケバブとは、肉や魚、野菜などを焼く料理の総称を指し、四角く切った肉を串に刺して焼く調理法が一般的です。
知っ得情報
日本ではドネルケバブのお店が多いです。下味を付けた牛肉や鶏肉を串に刺して何枚も重ねていき、一塊にして焼いているのが特徴です。
飲食店で役立つトルコ語
İngilizce menüsü / Japonca menüsü var mı?
(英語のメニュー/日本語メニューはありますか?)
İngilizce menüsü var mı?
(英語のメニューはありますか?)
Japonca menüsü var mı?
(日本語メニューはありますか?)
Hangi yemekleri tavsiye edersiniz?
(おすすめの料理は何ですか?)
Çok lezzetli.
(とてもおいしい。)
Hesap lütfen.
(お会計をお願いします。)
Lesson3 家庭料理を作ってみよう!
最後はその国ならではの料理を作ってみましょう。今回は、東京で2軒のお店を構えるトルコ料理店のオーナーシェフのリザさんに、トルコの家庭料理である水餃子「マントゥ」のレシピを教えていただきました。
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トルコ水餃子・マントゥ
調理時間20分
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1.牛ひき肉に下味を付ける
ボウルにひき肉とオレガノ、ミント、七味、塩を入れてこねる。肉の粒が残る程度でOK。
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2.餃子の皮でひき肉を包む
餃子の皮を包丁で半分に切り、ひき肉を包む。包み方は自由だが中身が出ないように注意。
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3.包んだひき肉をゆでる
お湯にオリーブオイルと塩を加えて中火で訳3分ゆでる。くっつかないように適度に鍋を揺らすのがポイント。
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4.ソースをかける
ゆで上がったらお皿に盛り付けて、トマトペースト、ヨーグルト、溶かしバターをそれぞれかける。
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5.スパイスをかけて完成
最後はオレガノ、ミント、七味などのスパイス(分量外)を適量かけて完成。
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取材協力
ボスボラスハサン東京の新宿と市ヶ谷に店を構えるトルコ料理店。ケバブやヨーグルト・ウスパナックなど、本格的なトルコ料理が味わえる。
教えてくれた先生
トルコ料理店・ボスボラスハサン
リザオーナーシェフ
Profile
1993年に父のハサン・ウナルさんが創業した店の後を継ぎ、現オーナーシェフに。ケバブなどの伝統料理を中心に、さまざまなメニューを提供。本場の味が気軽に楽しめるとあって、在日トルコ人だけでなく多くのお客さんに愛されている。