Topics

未来のために、学んでおくこと
エコフレンドリーを集めよう♪

「Eco-friendly(エコフレンドリー)」とは、環境に優しい、そして環境問題を経済的にも解決していくという意味です。
今回はSDGsにも貢献できるコスメ「SUSTAINABLE BEAUTY(サステナブルビューティー)」をピックアップします。

テーマ
【SUSTAINABLE BEAUTY(サステナブルビューティー)】

サステナブルビューティーとは?

「サステナブル」とは、「持続可能な」という意味。「サステナブルビューティー」とは、自然環境や動物の生態系、生産・流通過程における労働環境にも配慮して作られた化粧品のことです。サステナブルビューティーの商品製造(生産)で取り組まれている事柄としては、中身に化学物質を使用しない、容器に再利用した素材を使用する、輸送時の温室効果ガスの排出を減らす、動物実験をしていない、公正な取引(フェアトレード)で作られている、といったことが挙げられます。化学物質を使用しない(もしくは使用量が少ない)という点で「オーガニックコスメ」、「ナチュラルコスメ」と似ていますが、サステナブルビューティーは原料以外にも自然と人間にやさしい配慮がなされています。

サステナブルビューティーへの各国の取り組み

  • France(フランス)

    コスメ・ファッションブランドの本社が集うフランスでは、各社がサステナビリティへの取り組みを強化。フランスを代表するラグジュアリーブランドでは気候変動への影響を減らすためのアクションや、サステナビリティに配慮した素材を使った新しいラインを発表。植物素材を使用したコスメティックブランドでは地産の原材料調達やフェアトレードなど、信念にもとづいた取り組みが行われています。

  • The United Kingdom(イギリス)

    環境への意識が高いイギリス。バス用品・洗顔料の製造・販売をするハンドメイドコスメブランドでは、「パッケージ」「廃棄物とリサイクル」など、大きく6 つのジャンルで取り組んでいます。他にも、オリジナル化粧品を販売する自然派ボディケアブランド、天然由来の原料を使ったコスメブランドが多数あります。

  • Korea(韓国)

    大気汚染の深刻化から環境問題に本格的に取り組む韓国は、サステナブルビューティーにおいても先進国。ヴィーガンにこだわったり、箱や梱包材にも配慮したり、容器削減のために固形のシャンプーバーを販売するメーカーなど、さまざまなブランドが存在しています。また、売上の一部を環境団体に寄付するなど社会貢献活動に積極的なブランドも。

KEYWORDサステナブルビューティーに
まつわるキーワード

サステナブルビューティーに関連するさまざまなワードの一部がこちら。テレビやネットニュースを見る際に、こうしたワードが出ていたら注意して見てみましょう。

By-product (バイプロダクト)
「副産物」の意味。さまざまな産業の製造(生産)過程で生まれる副産物を化粧品の原料にした商品が増えてきています。
Upcycle (アップサイクル)
不用品を単にリサイクルするのではなく、新たなアイデアを付加したり別の製品に転換したりするなどして、もともと持っていた価値をさらに高めることを意味します。
Traceability (トレーサビリティ)
「trace(=追跡する)」に「able(=可能な)」が付いた「traceable(=追跡可能な)」を名詞化した言葉。商品の生産・流通過程から原材料の動植物の飼育・栽培まで追跡・把握できることを指します。これにより産地や原料の偽装を防ぎ、安全性を確保することができます。
Refi ll (詰め替え)
コスメだけではなくシャンプーなどでもおなじみの、容器を再利用し中身だけを詰め替える商品のこと。まだ使える容器を捨てる、という無駄をなくします。

サステナブルビューティーを取り入れよう

全世界で広がるサステナビリティへの取り組みは、コスメ業界でも広く浸透してきています。毎日行うメイクやスキンケアから環境問題について考えてみてはいかがでしょう。日常会話で話題にしやすいフレーズも3つ紹介します。

ADVANTAGESメリット

メリットについて話してみよう!

Sustainable cosmetics aren't just better for the environment, they're also better for your skin.
(サステナブルコスメは、環境にやさしいだけでなく、肌にもやさしいのです。)

サステナブルビューティーを選択することのメリット

環境に配慮したコスメを選ぶことは、身体や肌への負担が少なく健康的というだけでなく、地球環境保全に貢献でき、いいことづくし。ただし、そのコスメがサステナブルかどうかの線引きは曖昧で、これといった法律・規則はありません。実際に成分表示、ブランドの取り組みを確認して、自分に合ったコスメを見極めることが重要です。

DIFFERENCE違い

違いについて話してみよう!

When I buy cosmetics, I also check where and how it was manufactured.
(化粧品を買うときには、製造背景も確認します。)

オーガニックコスメとの違い

サステナブルビューティーと似たような言葉に、「オーガニックコスメ」というジャンルがあります。一般的には、合成農薬や化学肥料といった化学物質を使用せず、有機栽培された植物成分を主原料としている化粧品のことです。容器や輸送、労働環境などまで考慮されているとは限りません。サステナブルなコスメアイテムは、すべての過程において長期的な環境および社会への影響に配慮されています。

HABITS習慣

習慣について話してみよう!

I make a habit of choosing eco-friendly products.
(環境に配慮した商品を選ぶことを習慣にしています。)

サステナブルなビューティー習慣

これまで取り上げてきたように、サステナビリティへの取り組みは個人で簡単にできることも多いので、習慣化することが大切です。例えば使い捨てるのではなく、再利用できるものを選ぶ。アップサイクル商品や環境に配慮した商品を選ぶ(環境汚染につながるものは使わない)など。自分に合ったペースで習慣化していきましょう。

選びたいコスメは
マークでチェック!

ビューティーアイテムの中には、本当にオーガニックかつサステナブルなものなのか見極めるのが難しいものも。そんなときに役立つのが、国際基準※をクリアしたマークがついているかどうかです。認証機関によりマーク上部が異なりますが、審査項目は同じなため安心して製品を選ぶ目安とすることができます。その中でも代表的な認証機関のマークを紹介します。
※国際基準「COSMOS認証」…ヨーロッパの主要な5 つのオーガニック認証団体が各々で決めていたオーガニックコスメの品質審査項目を、オーガニックの認証基準として統一。2010年に国際的な「COSMOS認証」として確立されました。

  • BDIH

    1951年に設立されたドイツ化粧品医薬品商工連盟(BDIH)が母体の認証機関。ナチュラル志向の高いドイツにおいて、世界で初めてオーガニック化粧品の基準を設けた先駆け的存在。安全でサステナブルな商品の普及を目的としています。

  • ECOCERT

    国際有機認定機関として世界最大規模の団体で、1991年に設立されフランスに本部を置きます。私たちの環境を守るという観点から、畜産物や加工食品等の有機農業認証専門機関としてはじまりました。

  • マーク下部のCOSMOS NATURALCOSMOS ORGANICの違いって?

    大きな違いは有機農産物成分の含有量ですが、ともに環境に配慮した生産や処理プロセス、関わる人々の健康を尊重した基準を設けています。

ECCからのお知らせ