未来のために、学んでおくこと
エコフレンドリーを集めよう♪
「Eco-friendly(エコフレンドリー)」とは、環境に優しい、そして環境問題を経済的にも解決していくという意味です。
今回は日常生活に直結している「SUSTAINABLE FOOD(サステナブルフード)」をピックアップします。
テーマ
【SUSTAINABLE FOOD(サステナブルフード)】
サステナブルフードとは?
「サステナブルフード」とは、自然環境(海・土壌)や地球の今後、人間(生産者・労働者)の人権や生活に配慮して作られた食料品のことです。
昨今、サステナブルフードがニュースでも取り上げられている背景には、大きく3 つの問題があります。「食品ロス」、畜産による「環境破壊」、人口増加による「食料危機」です。
こうした問題を改善するための試みが、企業によって活発化しています。例えば、大豆ミート(代替肉)を使用したメニューを提供する、これまで廃棄されていた食材に付加価値をつけ新たな商品として販売する、賞味期限(年月日)を、年月のみの表示に変更するといった取り組みが挙げられます。
サステナブルフードにまつわる各国の取り組み
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France(フランス)
2016年に制定された「食品廃棄禁止法」にて、床面積が400㎡以上の店舗は、売れ残り品を寄付することなどが義務付けられています。さらに、国として2025年までに食品廃棄量を50%削減するという目標を掲げています。
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Denmark(デンマーク)
デンマークのスタートアップ企業が開発した、食品廃棄問題の解決を目的としたアプリ「Too Good To Go」では消費期限の近い食料品を低価格で売買できます。現在はヨーロッパを中心にアメリカやカナダなど利用地域拡大中です。
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U.S.A.(アメリカ)
アメリカ最大手食品スーパーチェーンでは、「Zero Hunger | Zero Waste」を掲げています。その取り組みとして、AIによるレシピ提案ツール「Chefbot」をリリースし、家庭での食料品廃棄量を減らすサポートをしています。また、プライベートブランドでは、植物由来食品も展開中です。
KEYWORDサステナブルフードにまつわるキーワード
サステナブルフードに関連するさまざまなワードの一部がこちら。
テレビやネットニュースを見る際に、こうしたワードが出ていたら注意して見てみましょう。
- Population growth (人口増加)
- 人口が増えることで労働力が増加し、消費活動も活発化すると経済成長が期待できる反面、生活資源への影響が懸念されます。代表的なものが食料不足や水不足です。
- Food waste (食料廃棄)
- 食べられるのに廃棄される食料のこと。日本では年間522万トン(2020年度)が廃棄されています。
- Food bank (フードバンク)
- 捨てられてしまう食料を企業などから引き取り、必要としているところへ配給する活動を行う団体です。
- Plant-based meat (植物性代替肉)
- 代替肉とも言われており、大豆など植物性原料から作られた、まるでお肉のような食べ物です。
味や食感まで再現されています。
サステナブルフードを取り入れてみよう
普段行くカフェやスーパーなど、身近なところに広がりをみせているサステナブルフード。日々の生活に取り入れるといった小さな積み重ねや意識が、今後の未来に繋がります。サステナブルな食生活について会話で使えるフレーズを3つ紹介します。
ADVANTAGESメリット
メリットについて話してみよう!
(植物由来の肉を選ぶことは、健康にも環境に対しても良いことだと思う。)
サステナブルフードを選択することのメリット
生態系や環境資源に配慮して作られた食品を選択することで、間接的に地球環境を守ることができます。味気ないイメージのあったサステナブルフードですが、昨今は食品メーカーから味にもこだわった植物由来の食品や調味料・ドレッシングなども登場しています。自分のライフスタイルに合わせて賢く取り入れていきたいですね。
SUGGESTION提案
サステナブルフードを提案してみよう!
(大豆ミートのハンバーガーを食べてみない?)
プラントベースフード(植物性代替食品)を食べに行ってみよう
サステナブルフードと呼ばれる食品の代表として、原材料に動物性のものを使用せず食感や味を再現した「代替肉」が広がりつつあります。それらを使用したハンバーガー専門店やカフェ・レストランが増えてきていて、メニュー展開も豊富です。栄養バランスも意識して、植物由来の食品にチャレンジしてみては?
HABITS習慣
習慣について話してみよう!
(スーパーに行く前に、冷蔵庫内にある食材を確認します。)
(大豆ミートのハンバーガーを食べてみない?)
食料廃棄を減らすための習慣
普段の買い物や料理で環境を意識してみましょう。例えば計画的に買い物をする、すぐに食べるものは陳列の手前から順に購入する、食材は正しい保存方法を知り使い切る。さらに、食品ロス対策アプリの活用や、環境に配慮された生産背景を持つ食品を選択する。ちょっとした工夫を積み重ねて習慣化することが大事です。
\ どれを選べばいいの?/
環境や社会に配慮された商品かどうかは認証マークを確認しよう!
環境や社会に配慮して作られた食品は「認証マーク」で判断することができます。スーパーで食品包装などにこれら認証マークがついているかどうか確認してみてください。
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ASC 認証
枯渇リスクのある天然資源問題を受け、成長しているのが水産養殖業。この認証により、持続可能な養殖のもと生産された水産物であることを示しています。
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MSC「海のエコラベル」
MSCの厳格な認証規格に適合した持続可能な漁業で獲られた水産物の証です。MSC認証は第三者機関によって審査されます。
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有機JAS マーク
日本の農林水産大臣の定める国家規格です。原材料生産過程において化学物質を使用しないなど厳しい審査をクリアした食品を認証しています。
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国際フェアトレード認証ラベル
生産者への適正な価格の支払い、労働環境保護、農薬使用規制等の国際フェアトレード基準をクリアした製品には認証ラベルがついています。