2020.02.13
2020.02.13
アメリカの大手投資会社で活躍する、川村真木子さんにインタビュー。アメリカ最難関の公立大学を卒業後、米系投資銀行を経て、金融業界のスター集団とも称される、ゴールドマン・サックスに入社し、わずか2年で最上位の役職であるマネージングディレクターに就任。彼女が道を切り拓くきっかけとなったのは、高校時代に出会った英語の先生の言葉でした。
自分が人生において、やりたいことが見つけられず、毎日ヤンキーのお友達と遊んでいた、と振り返る川村さん。学校にも全然行っていない時期があったといいます。そんな中、新しく就任してきた若い英語の先生に、「外の世界を、アメリカという国を見た方がいい」「いまから頑張ればいいんだ」と応援された彼女は、一念発起して渡米。当時18歳でしたが、16歳の生徒たちに混ざって、高校1年生からやり直すことに。日本にいた頃には想像もできないほどの勉強量で、多くのことを学んでいきました。この経験が、彼女の人生の転機となったのです。
ゴールドマン・サックス時代の同僚からは、「仕事中に喧嘩になっても、コミュニケーション力、調整力をうまく使いこなしてやりたいことを実現させていく」といったコメントが。自分で決めたことをやり抜く力は、高校時代の出来事が大きく影響しているのかもしれません。
アメリカでの高校時代を振り返って、「個々に合わせたレベルで成績をつけてくれること」が良かったと語る川村さん。チャンスは何回も与えられるし、そこに食らいついて頑張ろうとする生徒を後押ししてくれるカルチャーがありました。現在は、彼女の娘である美世さんが、自らの意思でアメリカに留学中。「娘にも、広い世界で、性別関係なくチャンスが与えられる社会で生きてほしい」と語る川村さんの目は、とても輝いていました。