食を通して平和な世界を。日本の食卓と世界をつなぐ「airKitchen」

海外旅行で楽しみなことのひとつに、必ずといってもいいほど挙がるのが「食事」ではないでしょうか。その土地ならではの食材や調理法、味を知ることが、異文化の理解につながることもありますよね。

「airKitchen」は、日本の家庭料理を楽しみたいと考えている訪日観光客と、家庭料理を振る舞いたい日本のホストをオンラインで結ぶ、新しいサービス。旅行客は、オンラインからつながったホストとともに、日本の家庭で一緒に料理をつくることができます。このサービスをつくった永津豪さんと村瀬裕太さんにインタビュー。

学生時代に、1年間アメリカに留学していた経験を持つ村瀬さん。当時ルームメイトの家でごちそうになったアメリカの家庭の味が、すごく印象に残っていると語る彼。舌で感じたその経験が、サービスを生むきっかけになりました。

今はサイトや動画サイトで検索すれば、現地に行かずしてさまざまな名所を見ることができるけれど、だからこそ現地に行かなければ体験できないことに魅力が移ってきていると思う、と語るのは永津さん。「食事」を介することで、現地の人と気軽に交流する場を提供するのが「airKitchen」の真髄です。

これまで80カ国以上の旅行客がゲストとして利用しているこのサービス。日本文化だけでなく、料理の作りかたを知ることができてよかったという声が聞かれています。

これから目指すのは、いろいろな国に、友達の輪がたくさん広がっている世界。「airKitchen」がなかった世界よりも、平和な世界を作っていきたいと考えています。最終的には、ノーベル平和賞が取れるサービスにしたい、という大きな目標をはにかみながら、しかし力強く語った彼らの目に、迷いはありませんでした。