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2018.04.04

グローバルに活躍する上方落語家 桂かい枝は英語とどう向き合ってきたのか

古典落語を英訳して、英語による落語公演を行なっている桂かい枝(かつらかいし)さん。彼が英語落語の活動に込める思いや、今後の目標についてインタビューしました。

かい枝さんが英語に興味を持ったのは、中学時代。英語の先生がとてもいい先生だった、と振り返ります。その先生との出会いから英語がすごく好きになった彼は、なんとなく英語を使う仕事に憧れを持ちますが、英語とは一見ほど遠い落語家になり、当時は「(中学時代に憧れていた英語を使う仕事とは)全く違う世界に入ったな」と感じたと言います。

その後、落語家として活動していく中で、「海外で落語をやってみないか」と声をかけてもらったことがきっかけで英語落語に挑戦することになります。当初は枕(落語の前にお客さんを掴む小話)が外国人の方にうまく伝わらず、難しさを感じることも。いくつか話のパターンを用意するなど、工夫を重ねて公演を続けました。

落語に登場するのは市井の日常会話。英語落語も日常的な英会話で構成されています。「笑いがちりばめられた、メリハリのある落語の小話で英語を学ぶことは、とても効果的かもしれませんね」と続けるかい枝さん。

将来的には、英語の辞書に落語が紹介されて、海外の人がみんな普通に落語を知っているような、そんな時代が来たらいいなと笑顔で語るかい枝さん。彼の挑戦はこれからも続きます。