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2018.09.21

バイリンガル芸妓が伝える日本の文化!

京都に5つある花街の1つ、祇園東の置屋「富菊」。その富菊に所属し、京都の花街では初となる「バイリンガル芸妓」として活躍している富津愈(とみつゆ)さん。今回はそんな彼女に、外国人観光客とのコミュニケーションについてインタビュー。

ーお座敷で英語を使うことはありますか?
大体英語でさしてもらいます。色んな国の方が来てくれはるのどすけども、わりかし英語やったらどの国の方も少しは分からはるのでジェスチャーと英語で(コミュニケーションをとっています)。

ーお座敷で英語を使ったとき外国のお客様の反応は?
やっぱり皆さんこういう場も初めてで緊張したはる人が多いのどすけども、分からはる言葉で挨拶するだけでもええんのどすね。ちょっと喋るとコミュニケーションが取れると思います。

ー京都の文化を伝えるために工夫していることは?
結構通訳さんがいてはるお席もあるのどすけども、通訳さんとかやったらその言葉を訳してはるだけやので、その意味まで解らはらへんかったりとかするんですね。「はんなり」ってうち調べたんどすけど語源が「花なり」なんどすって。「花のようにふわっとした美しさ、京都独特の美しさの種類ですよ」とうちなら英語で言うと思います。
後、お客さんがうちに来はった時に「おおきに」という言葉だけは覚えて帰ってもらいますねん。それは英語では言わしまへん。「ありがとう」という意味もあって、いろいろなところで使うことができますよと説明をして、覚えてもらいます。

「舞妓さん、芸妓さんの文化は、約300年前の江戸時代に遡ります。客層は時代とともに変化し続けますが、京都の歴史と伝統をより多くの方に伝えるために奮闘し続ける彼女はこれからも京の文化を、アップデートし続けてくれることでしょう。