思うように英語が上達せず悩んでいる人は、英語の情報を日本語に翻訳する癖が付いている可能性があります。「英語脳」を構築すると、英語でのコミュニケーションをより自由に楽しむことが可能です。英語脳は大人になってからでも作れるため、通勤や通学時間を利用し、継続してトレーニングに取り組みましょう。

当記事では、英語脳の概要と、英語脳を作るための勉強法、英語脳に近づく効果的な手段を紹介します。

英語脳とは、見たり聞いたりした英語を日本語に変換せず、英語のまま理解できる能力のことです。英語脳の思考回路では、自分の考えも英語で組み立てるため、日本語が介入することはありません。英語脳を手に入れると、英会話でのレスポンスが速くなり、自分の考えを英語で自在に表現できるといったメリットがあります。

大人になってから第二言語（英語）を習得した人は、母語（日本語）とは異なる神経回路を使って会話すると言われています。時間はかかるものの、必要となる神経回路を刺激して発達を促せば、大人でも英語脳を作ることは可能です。

英語脳を作るトレーニングでは、英語を英語のまま理解する作業を繰り返し、英語の知識を感覚的に使うための「自動化」を促します。英語の自動化を実現させるためには、1日10～20分でも毎日トレーニングを続けることが大切です。

英語脳を作るトレーニングメソッドには、いくつかの種類があります。まずは自分が取り組みやすい方法から始めるとよいでしょう。以下では、英語脳を作る勉強法を8つ紹介します。

多聴とは、理解できるレベルの英文を大量に聞くトレーニングです。言語習得で重要となるインプットにあたり、英語脳の土台を作ることができます。

＜多聴の方法＞

多聴の目的は、英語のままストーリーの全体像を掴む能力を鍛えることです。基本的には分からない単語が1～2割程度に収まる教材を選びますが、それでも難しいと感じる場合はレベルを下げても構いません。

多読とは、易しい英文を和訳せずに読むトレーニングです。英語の語順に慣れることで、リーディング力やリスニング力の向上につながります。

＜多読の方法＞

理解できる英単語や慣用句に繰り返し触れることで、自分の中に知識として落とし込むことができます。仕事で英語を使う人はビジネスシーンにふさわしい教材を選ぶなど、英会話を学ぶ目的に合わせて多読本を選びましょう。

音読は、英文を声に出して読むトレーニングです。スピーキング力の向上はもちろん、文法の基礎も実践的に覚えることができます。

＜音読の方法＞

音読では分からない箇所を放置せず、手本となる音源をしっかり聞くことが大切です。英語の語順に慣れるためにも、黙読しないように注意しましょう。

スラッシュ・リーディングとは、英文をスラッシュ（／）で区切って読んでいくトレーニングです。英文の後ろから訳す癖を直し、リーディング速度を上げることができます。

＜スラッシュ・リーディングの方法＞

スラッシュ・リーディングでは、慣れてきたら区切る範囲を広げることがポイントです。スラッシュがなくても英文をスムーズに読める状態を目標にしましょう。

シャドーイングとは、聞こえた音声の後を追って発話していくトレーニングで、通訳者を目指す人が行う訓練としても有名です。

＜シャドーイングの方法＞

シャドーイングでは、文章の意味を考えるとともに、イントネーションや音声変化なども意識することが大切です。聞き取りと発話を同時に行う難しいトレーニングであるため、1日10分程度を目安に集中して取り組みましょう。

リピーティングとは、英語の音声を聞いた後に、同じように発音するトレーニングです。頭の中で文章を組み立てながら英語を聞く力を養います。

＜リピーティングの方法＞

リピーティングは、シャドーイングよりも丁寧に音声を聞くことができます。そのため、スピーキングが苦手な人や、現時点でのリスニング力を確認したい人におすすめです。

ディクテーションとは、英語の音声を流し、聞こえた通りに文章に書き起こすトレーニングです。音声と文字を一致させることで、リスニング力とリーディング力を効果的に鍛えることが可能です。

＜ディクテーションの方法＞

ディクテーションでは、苦手な発音や分からない単語を洗い出せるため、自分の弱点を見つけることもできます。

ディクトグロスとは、英語の音声から聞き取った単語を使い、自分で文章を組み立てていくトレーニングです。特に、リスニング力や文章表現力の向上に効果的と言われています。

＜ディクトグロスの方法＞

ディクトグロスでは、インプットとアウトプットを繰り返し、英語脳を築くために必要な能力を総合的に鍛えることができます。

独学でトレーニングするだけでなく、英会話教室に通うことで、より英語脳に近づくことが可能です。英語脳を作るためには、ネイティブによる正しい英語表現のインプットとアウトプットが必要となります。ネイティブ講師が在籍する英会話教室に通い、英語習得に必要な知識と表現力を実践的に学びましょう。

ECCでは、外国人講師による実践型レッスンを中心に、主体性を引き出す指導を行っております。英語力を総合的に高めたい場合は、ECCのカウンセリング＆無料体験レッスンをぜひご利用ください。

英語脳とは、英語を英語のまま理解できる能力のことです。英語脳を作るためにはいくつかのトレーニングがあります。「多聴」「多読」「音読」「スラッシュ・リーディング」では、インプット量を増やし、英語の基礎を養います。「リピーティング」「シャドーイング」は、話す力と聞く力の強化に有効です。書く力を高めたい人は、「ディクテーション」や「ディクトグロス」を取り入れましょう。

効果的に英語脳へ近づくためには、ネイティブが英語表現のインプット・アウトプットを指導する英会話教室がおすすめです。ECCでは、スクールもしくはオンラインでカウンセリングと無料体験レッスンにご参加いただけますので、お気軽にお申し込みください。