英語は学生時代に何年も勉強する科目であるにもかかわらず、学校の勉強だけで話せるようになる人はごく少数です。英語を習得するには、海外留学のようなお金と時間のかかる特別な体験が必要だと思っている人もいるでしょう。

英語を話せるようになるポイントを意識した学習方法なら、回り道せずに、忙しい社会人の方でも英語の実力を上げられます。

当記事では英語を話せるようになるために押さえておきたいポイントと、おすすめの勉強方法を解説します。

そもそも「英語を話せる」とは、どのような状態を指すのでしょうか。

英語を話せるということは、「英語の知識を即座に組み合わせて、正しい発音で発話できる」ことです。英語を話せるようになるためには、単語や文法、正しい発音を習得し、文章をすばやく脳内で作れるように訓練する必要があります。

英語を話せるようになるために、押さえておくべき4つのポイントを解説します。

英語を話せるようになるためには、明確なゴールを設定することが重要です。ゴールは英語を話して「何をしたいのか」、「どうなりたいのか」を具体的に定めましょう。

例えば下記のような目標がゴールとしてよく設定されます。

なお、語彙力や文法力、英語を聞き取る力といった会話の潜在能力を測りたい人は、TOEIC®L&R TESTなどのテストを指標にするのがおすすめです。現状と目標のギャップが分かりやすくなり、モチベーションアップにつながるでしょう。

日本人は、「間違って笑われるくらいなら黙っていたほうが良い」と消極的になりがちです。しかし、日本以外の非英語圏では、間違った発音や時制でも気にせずに英語を話す人が多くいます。

英語をに身につける上で、「間違えること」はとても重要です。間違いを繰り返しながら、気づき、学び、成長していくため、最初から完璧に話す必要はありません。

英語を話せるようになるには、間違いを恥と思うマインドは手放して、間違いをその都度修正して上達していくものと意識を変えることが大切です。

英語を話せるようになるには、英語に触れる機会を増やし、なるべく自分自身を英語漬けにしましょう。自分を英語漬けの環境に置くには、下記のような方法があります。

「話す・聞く・読む・書く」のすべての分野が、英語を話せるようになることにつながっています。毎日何かしらの方法で英語に触れる習慣を作るところから始めましょう。

知識をインプットしたら、アウトプットして実際に使うことが大切です。大学受験などで英語を学習した人は、すでにインプットの量は十分であるため、話したり書いたりするアウトプットのトレーニングが特に効果的です。

アウトプットを実践すると、「自分が伝えたいこと」と「実際に伝えられること」、つまり理想と現実のギャップに気づけます。インプットとアウトプットは相互に関連しているため、双方を意識して行うのが英語学習のカギです。

目指す英語レベルによって学習時間は多少異なりますが、社会人になってから英語を話せるようになるには、1日に2時間程度の勉強時間を確保できるとよいでしょう。毎日の勉強で英語を話せるようになるには、効率的に学習することがポイントです。

ここでは、英語を話せるようになるための勉強法を紹介します。

発音練習をすることで、英語の音の出し方が理解できるようになります。これまで聞き取れていなかった音でも、出し方を理解すると聞き取れるようになるため、発音練習をするとリスニング能力も向上するでしょう。

また英語学習の早い段階で発音練習に取り組むと最初から正しい発音で覚えられ、後からカタカナ発音を修正する必要がなく効率的です。

発音練習は、下記の順番で行います。

母音や子音の発音練習は、図解された口と舌の形を真似して発声し、録音した自分の発音をネイティブの音源と聞き比べるとよいでしょう。

その後、単語から文章へと徐々に長くしていき、連結（Linking）や脱落（Reduction）といった「音の変化」も意識して発音します。イントネーションはネイティブの音声をリスニングしたり、シャドーイングしたりして身につけましょう。

シャドーイングのやり方とは？逆効果になるシャドーイング方法も

次は単語や文法の勉強に移ります。まずは中学校レベルの知識のおさらいから始めます。基礎が身についていないと、応用の段階に入っても内容をすんなり理解することが難しいため、まずは基礎を押さえましょう。

中学校レベルの文法と語彙を、参考書やアプリなどを活用して勉強します。このときに重要なのは、なるべく日本語に訳さずに「英語を英語のままインプットする」ことです。

「一旦頭の中で日本語に訳さない」癖をつけておくと、英語で話すときに必要な瞬発力を身につけやすくなります。

中学校レベルの文法と語彙力が身についたら、リスニングとリーディングの練習に入ります。

●リスニング

●リーディング

英語で日記をつけることは、1人で毎日できるアウトプットの1つです。ライティング能力の向上はもちろん、文章を組み立てたり、日常的な語彙を増やしたりする訓練になるため、スピーキング能力の向上も期待できます。

日記は毎日同じような内容になることが多いですが、「昨日と同じ表現をしない」などのルールを定めて同意語や言い換え表現を使うようにすれば、英語表現のレパートリーも増えていくでしょう。

英語日記の書き方と成功ポイント！英語力が上がる日記の付け方とは

独り言をつぶやいたり、一人二役で会話をしたりする練習も英会話の訓練になります。通勤途中に見たものを頭の中で英文にするなどの一人英会話を取り入れると、アウトプット量が格段に増大し、英語で表現するときの瞬発力が上がるでしょう。

一人二役の英会話は、仮想の友人が「How are you？」「What did you do today？」などの質問を投げかけてくると想定して行います。「I’m good.」や「I went jogging this morning.」など返事のフレーズをいろいろ考え、表現力を磨きましょう。

独学で英語を話せるようになるケースはもちろんありますが、モチベーションを維持して勉強を続けるのは並大抵のことではありません。また一人英会話では、相手の返答も自分で考えるため、予期しない問いかけに即座に応答するという「やり取りの対応力」は身につけられない恐れがあります。

モチベーションを維持したい、会話相手が欲しいといった場合は、英会話教室に通うのも1つの方法です。

スクールをアウトプットの場として活用すれば、アウトプットの量が確実に増え、さらに講師からフィードバックももらえるため、総合的に英語力を鍛えられます。

英語を話せるということは、「英語の知識を即座に組み合わせて、正しい発音で発話できる」ことです。英語学習では、リスニングやリーディングで英語に触れる機会を増やし、一人英会話などでアウトプットするインプットとアウトプットの繰り返しが効果的です。

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